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時間の翻訳について

たかが時間、されど時間

2022年10月25日

英語圏は12時間制

日本語の時間を英語に翻訳するときは、特にお客様から指定がない場合、24時間制から12時間制に直すようにしています。

時間を12時間制に変換した後、午前なら「a.m.」、午後は「p.m.」を、時間の後に半角スペースを1個空けてからくっつけます。

例えば「営業時間/10:00〜20:00」の場合、「Business Hour: 10:00 a.m. to 10:00 p.m.」とかになります。

日本語の習慣で「a.m.」や「p.m.」を前において「a.m. 10:00」や「p.m. 10:00」とかにしないように注意する必要があります。

12時間制は英語圏で主流で、特にアメリカでは24時間制を普通の生活の中で使うことはほとんどないそうです。

ピンクは常に24時間制の国、えんじ色は話す時は12時間制だが正式の場合は24時間制の国、緑色は両者混用の国、そして青色は12時間制のみの国です。

日本は緑に塗られていますが、感覚的にえんじ色に近いのではないでしょうか。またイギリスも緑になっていますが、24時間制を「大陸時間」と呼び、12時間制が主流だそうです。

a.m. p.m.かam pmか

「a.m.」、「p.m.」以外にドットがない「am」、「pm」の表記も目にすることがありますが、ラテン語の午前「ante meridiem」、午後「post meridiem」のそれぞれの略で、略の場合はドットをつけるべきですから、ドットをつける方がオーソドックスな表記となります。ただしドットなしでもまったく問題ないです。

また「A.M.」、「P.M.」、「AM」、「PM」と大文字バージョンもよく見かけますが、こちらも特に問題ありません。

なお韓国や中国は日本とほぼ同じですので、時間そのものの翻訳は不要になります。

波線「〜」の翻訳

英語の場合

日本語では時間の開始と終了を「〜」表すことば多いと思います。例えばさきほどの例「10時〜20時」あるいは、「9:00〜17:00」、「月〜金」など。この「〜」で期間を表す使い方は英語にはありません。従って訳文で「〜」をそのまま使ってはいけません。

英語では「to」か「–」(エヌダッシュ)を使うことが多いです。

10 a.m. to 10 p.m.

10 a.m.–10 p.m.

形は似ていますが「エヌダッシュ」であって「ハイフン」ではないことに注意する必要があります。見た目が似てる横棒が3種類もあります。

ハイフン -

エヌダッシュ –

エムダッシュ —

中国語の場合

中国語の場合は全角ダッシュ「―」と波線「〜」を使うように決められています。実際は「〜」よりも「―」のほうがよく見かけます。また全角ダッシュを打つのが難しいのと、そもそも全角ダッシュを使うべきだと知らない人が多いので、ネット上ではハイフン「-」が使われることがかなり多いようです。

10:00―20:00

10:00〜20:00

なお上記は中国でも台湾でも同じですので、簡体字、繁体字とも同じルールになります。

韓国語の場合

韓国語では波線に形が似ている半角のチルダ「~」を使います。全角の波線をそのまま使っても見た目上わからないことが多いですが、韓国語のフォントにない符号のため、フォントの不統一という結果になります。波線をチルダに変換しましょう。

10:00~20:00